友人5人でワイワイとドライブに出かけた日のこと。
途中でガソリンスタンドに寄り、会計の話になった。
友人Aが突然、私に向かって言った。
「ガソリン代、4人で折半はキツい。私子も少し出してよ」
私は一瞬考えたが、すぐに答えた。
「わかった。でも条件がある。もうAは私の車には乗せない。今すぐ降りて」
Aは目を丸くして驚いた。
「え、ちょ、ちょっと待って!そんな…」
私の口調は冷静だったが、内心はもう我慢の限界だった。
毎回、こうして自分勝手な理由で費用やルールに文句を言うAにうんざりしていたのだ。
するとAは渋々車を降り、残りの4人で車に乗り込む。
最初は不満そうにしていたAだったが、やがて私たちの車が走り出すと…自然と口数が減り、スマホをいじり始めた。
そして驚くことに、降りた直後のAが待っていた行動は予想外だった。
近くのコンビニで自分でガソリン代を支払い、戻ってきたのだ。
「ごめん、少しでも助けになるなら」と、少し照れた表情で笑うA。
その瞬間、私は心の中で密かに思った。
「うん、これでいい。無理に車に乗せなくても、自分で責任を取らせればいいんだ」と。
車内は再び静かになり、私は運転に集中する。
友人たちとのドライブは、楽しい時間であると同時に、ちょっとした人間模様の学びの時間でもあった――そう感じた瞬間だった。