
私は45歳で夫を亡くし、それから脚本家として忙しく働きながら一人で生きてきた。
唯一の慰めは、近くに住む息子・俊彦と孫の高喜の存在だった。
高喜が大学に進学したとき、私は毎月20万円を生活費として振り込むことにした。
ところがある日、彼から泣きながら電話が来た。
「おばあちゃん、学費が足りないんだ…」
私は驚いた。
「毎月20万円振り込んでるでしょう?」
すると彼は困惑した様子で言った。
「僕の口座には2万円しか入ってない」
私はすぐに調べた。
すると、振り込みは息子の妻・里菜が管理しており、ほとんどの金額が抜き取られていたことが分かった。
さらに調査を進めると、里菜はそのお金を家計や私的な遊びに使い込み、芸能人との交流を求めて貢いでいたうえ、浮気までしていたことが判明した。
私は息子とともに里菜を問い詰め、証拠を突きつけた。
言い逃れできなくなった彼女は不正を認め、最終的に慰謝料として500万円を支払うことになった。
その後、里菜とは離婚。
俊彦は実家に戻り、家族の関係も少しずつ修復された。
高喜は安心して大学生活を送り、私は変わらず彼を支え続けている。
この出来事で、私は改めて思った。
家族は時に傷つけ合うこともあるが、支え合うことで乗り越えられるのだと。