私はさやか、40歳。独身で税理士事務所に勤めながら、自立した生活を送っている。幼少期から、父の自由奔放さと兄の甘やかされぶりを見て育った私は、「絶対に自分はこんな大人にはならない」と心に誓っていた。
ある日、兄が結婚すると宣言して実家に呼ばれた。遊び回っている兄が先に結婚するとは、驚きと羨ましさが入り混じった複雑な気持ちだった。しかし、兄の妻・アイリの存在がさらに波乱を呼ぶ。彼女は私に対して厳しい態度を取り、財産や家庭の話になると横柄な態度を見せた。
そんな中、父が病に倒れ、母と共に私はサポートに奔走した。兄は一切手を貸さず、アイリも手伝おうとしなかった。私は両親のために行動し、責任を果たした一方で、兄とアイリには毅然とした態度を貫いた。「自立しろ」と私は兄に言い放ち、その場を去った。兄はやむを得ずマンションを売却し、自立せざるを得なくなった。
一方、私は自分の税理士事務所を立ち上げ、アルバイトとして環境に恵まれないアイリを雇い、勉強や仕事を教えながら彼女を支援している。
彼女は日々努力を重ね、将来は大学まで進学し税理士として働くことを目指している。
私はまだ独身だが、それでいい。自分の力で稼ぎ、自分の意思で生きる日々は充実している。父の残した資産には手をつけず、将来は田舎に家を建て、ゆったりと暮らす予定だ。過去の理不尽に振り回されず、自分の人生を自分の力で切り開く――それが今の私の誇りである。