旦那とスーパーに買い出しに行き駐車場に戻ると斜めに止めてた車のおばさん「車体に傷がついてる!弁償しろ!」私「」旦那「わかりました。実験してみましょう!」その後…
2026/05/12

広告

私たち夫婦は、毎週水曜日になると一緒にスーパーへ買い出しに行く。義父が経営する保育園で働いているため、必要な食材をまとめて購入するのが恒例になっていた。

その日も仕事を終え、いつものスーパーへ向かった。買い物を済ませ、駐車場へ戻る。

すると、私たちの車の隣に軽自動車が斜めに停まっていた。後部座席へ大量の牛乳パックを積み込む予定だったが、隙間が狭く、ドアを開けるだけでも一苦労だ。

旦那は慎重にドアを開け、クーラーボックスへ牛乳を積み始めた。

その時だった。全身を真っ赤な服で固めたおばさんが戻ってきて、突然大声を上げた。

「ちょっと!車に傷ついてるじゃない!弁償して!」

私たちは驚きながらも説明する。

「ドアは当てないよう注意していましたし、その傷の位置だと当たらないと思います」

しかし、おばさんは聞く耳を持たない。「言い訳しないで!あんたたちしかいないでしょ!」

どんどん声は大きくなり、周囲の視線が集まり始めた。

広告

私は警察を呼ぶべきか迷っていた。

すると突然、おばさんが旦那の顔へ唾を吐きかけた。

一瞬で空気が凍りつく。普段は穏やかな旦那が、無言でティッシュを取り出し、顔を拭いた。

そして静かに口を開く。

「分かりました。本当にうちの車がつけた傷だと言うんですね」

そう言うと、旦那は後部ドアを勢いよく開いた。鈍い音が響き、おばさんの車に新しい傷がつく。

旦那はその傷を指差しながら淡々と言った。

「見てください。今のでついた傷はここです。でも、あなたが最初に言っていた傷とは位置が違いますよね。つまり、最初の傷は私たちのものじゃない」

おばさんは口を半開きにしたまま固まっていた。

旦那は保育園の買い出し用バッグから千円札を数枚取り出し、おばさんへ向かって投げた。

「今ついた分はこれで十分でしょう」

そう言うと、私へ軽く声をかける。

「ほら、帰ろ」

私は呆然としながら助手席へ乗り込んだ。

帰り道。旦那はハンドルを握りながら苦笑した。

「しまった。

広告

保育園の財布から出しちゃった」

そう言って、自分の財布から五千円を補填していた。

その横顔には少しの後悔と、どこかスッキリした表情が浮かんでいた。

普段は優しく穏やかな旦那が、あんな行動を取るなんて思わなかった。

その日の夕飯は、旦那の大好物の牛スジカレーにした。私は鍋をかき混ぜながら、旦那の知らなかった一面を思い返していた。

広告

AD
記事