卒業式を目前にしたある日。小6の娘を持つ母親のもとへ、担任教師から電話が入った。
内容は、障害のある男子生徒の“お世話係”を卒業式でしてほしいというものだった。担当は娘と、もう一人の女子児童。
担任は、
「キラキラした物や可愛い物は付けて来ないでください」
さらに、
「服を引っ張ったり、涎で汚れる可能性もあるので、汚れてもいい服装で来てください」
と説明した。
そして最後に、
「嫌なら別の生徒に代わってもいいですが、その場合は卒業式への参加は難しいかもしれません」
と遠回しに圧力をかけた。
帰宅した娘へ確認すると、学校でも同じ説明を受けていた。しかも男子生徒は普段ほとんど支援級で過ごしており、交流時も副担任が付き添っているという。
クラスで反対の声が出ると、担任は、
「嫌がる子は先生の生徒とは認めません」
と言ったらしい。
不安を感じた母親は、もう一人の保護者と学校へ向かった。
話を聞いた教頭や学年主任は驚き、学校としては本来、副担任が付き添う予定だったと説明。
担任は、
「前任校でも成功した。成長を見せたかった」
と主張した。
最終的に、副担任が付き添う形へ変更され、学年主任も教室へ常駐することになった。
後日、校長から連絡が入った。ただ、教育委員会への報告には消極的だった。
それでも学校側は、
「担任を指導する」
と約束した。
母親は完全には納得できなかった。それでも、これ以上は騒ぎを大きくしないことにした。