新幹線で前の席が横向き→「空いてるんだからいいでしょ」と笑われた→車掌を呼んだら次の一言で男が黙った
2026/04/08

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新幹線に乗ってしばらくしてから、前の席を見て私は違和感を覚えた。
座席が横を向いている。しかも、その席に男性が座り、窓の景色を見ながらスマホで写真を撮っていた。

よく見ると、前の四席すべてが横向きに回されている。本来は前を向く座席を、窓の方へ無理やり向けているのだ。だが新幹線の座席は横向きでは固定できない。急ブレーキがかかれば動く可能性があり、普通に危ない。

周囲の乗客も気づいているようだったが、誰も声をかけない。少し迷ったが、私は前の男性に声をかけた。

「すみません。それ、ちょっと危ないと思います。横向きだと固定できないんで」

すると男性は仲間と顔を見合わせ、笑いながら言った。

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「何言ってんのこの人。空いてるし別にいいでしょ」

完全にバカにされた態度だった。私は少し強めに言う。
「急ブレーキかかったら座席動きますよ」

しかし男性はスマホを構えたまま「大丈夫、大丈夫」と取り合わない。

そのとき後ろの席から声が上がった。
「確かに危ないですよね」
別の乗客も「固定できないはずですよ」と続く。

それでも男性は「神経質すぎ」と笑った。私は立ち上がり、「じゃあ車掌呼びます」と言ってデッキへ向かった。

数分後、車掌と戻ると、車掌は丁寧に説明した。
「この向きでは座席が固定できず危険ですので、お戻しください」

それでも男性は「空いてるじゃん」と不満げに言う。

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すると車掌は静かに続けた。

「この状態で使用される場合は、四席分の料金を頂く必要がございます」

車内が一瞬静まり返る。男性は顔を見合わせ、舌打ちしながら座席を元の向きに戻した。

車内の空気がふっと緩む。
私は席に座り直しながら思った。

ルールには、やはり理由がある。
そして、あのとき誰も声を上げなければ、あの座席はきっとずっとあのままだった。

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