スーパーのレジで、姉(障害を持つ)が小声でつぶやいた。
「え?300円じゃ…?」
私もレジの画面を見て、思わず確認する。
確かに表示は「300円」。
ところが店員は毅然とした声で言い放った。
「3000円よ!サ・ン・ゼ・ン・エ・ン!」
私「え、でも画面には300円って出てますけど…」
店員「いえ、3,000円です。サ・ン・ゼ・ン・エ・ン!」
頭の中が一瞬真っ白になった。
どう考えても明らかに画面と金額が違う。
店員の声のボリュームが大きく、周りの客も振り向き始める。
私は落ち着いてスマホを取り出し、レジ画面を写真に収めた。
「これはどういうことですか?表示と金額が違いますよね」
すると店員の表情が一変した。
「申し訳ありません!画面の不具合でした。訂正します!」
瞬間、場が静まり返り、隣にいた姉もほっとした表情を浮かべた。
店員は慌てて訂正操作をし、300円だけがレジから引かれることに。
周囲の客からも小さな拍手が起き、店内に一瞬の和やかな空気が流れた。
小さな混乱が、私たちの冷静な対応によってあっという間に解決されたのだ。
たった一枚のレシートと表示画面が示す真実。
不明瞭な情報に惑わされず、落ち着いて確認することの大切さを改めて実感した瞬間だった。