整理券3番だったのに“もう終了です”と言われた。なら最初から配るなよって話
2026/05/07

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その日、
私は朝から本気だった。

狙っていたのは、
数量限定の“大人の図鑑シール”。

SNSでは前日から話題で、
「朝イチじゃないと無理」
「即終了する」
そんな投稿ばかり流れていた。

だから私は、
ちゃんと早起きした。

眠い目をこすりながら家を出て、
店に着いたのはかなり早い時間。

その結果、

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整理券番号は3番。

内心、
ほぼ勝ちを確信していた。

だって3番だ。

しかも、
店側はハッキリ書いていた。

「番号順にご案内します」

だから私は安心していた。

これなら大丈夫。

ちゃんとルールを守れば、
ちゃんと買える。

そう思っていた。

でも、
現実は違った。

開店時間が近づくにつれ、
店の前はどんどん人で埋まっていく。

整理券を持ってない人まで、
入口付近に集まり始めていた。

少し嫌な予感はした。

でもまさか、
あんなことになるとは思わなかった。

10時35分。

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ついに番号が呼ばれる。

私は整理券を握りしめ、
レジへ向かった。

その瞬間だった。

店員が申し訳なさそうな顔で言った。

「シール、終了しました」

私は固まった。

「……え?」

聞き間違いかと思った。

でも店員は続けた。

「番号順ではなく、
お客様が自由に取る形式になってしまって……」

頭が真っ白になった。

いやいや待って。

整理券は?

番号順って書いてあったよね?

私は朝から並んだ。

ルール守った。

なのに、
後から来た人が先に取って、
私は買えない?

意味が分からなかった。

怒りが一気に込み上げた。

私は深呼吸して、
その場で言った。

「整理券順じゃないなら、


整理券配る意味あります?」

周囲が静かになる。

近くにいた客が、
こちらを見る。

でももう止まれなかった。

「早く来た人が損して、
横入りみたいな人が得するなら、
ルール壊れてますよね?」

店員は焦り始めた。

「申し訳ありません……」

でも、
謝れば済む話じゃない。

私は続けた。

「整理券を信じて並んだ人、
他にもいますよね?」

後ろから、
「それは確かに……」
と小さな声が聞こえた。

空気が変わった。

さっきまで黙っていた人たちも、
ざわつき始める。

そのタイミングで、
店長が出てきた。

事情を説明され、
何度も頭を下げられた。

そして最終的に言われた。

「追加分を確保します」

「次回優先でご案内します」

私はそこでようやく、
少しだけ怒りが収まった。

別に、
クレームを入れたかったわけじゃない。

ただ、
ルールを守った人間が、
バカを見る空気が嫌だった。

整理券って、
公平にするためにあるんじゃないの?

それを、


現場のグダグダで意味なくするなら、
最初から配らない方がマシだ。

帰り道。

私は手に入ったシールを見ながら、
思わず笑ってしまった。

「やっぱり、
黙ってたら終わりなんだな」

理不尽って、
声を上げないと、
そのまま“なかったこと”にされる。

でも逆に、
ちゃんと言えば変わることもある。

あの日、
私が一番腹が立ったのは、

シールが買えなかったことじゃない。

“ルールを守った人間が損する空気”だった。

だから私は、
次も絶対言うと思う。

「整理券順じゃないなら、
最初からそう書いとけ」

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