友人達が帰宅後、財布から5万円が消えていた。私「泥棒が入った。警察に届ける」→A「(財布ベタベタ)あ!財布触っちゃったw5万円くらい貸すよ!」私「借りない」→ピンポーン
2026/06/30

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友人たちが帰ったあと、私はリビングを片づけながら、ふと違和感を覚えた。

棚の上に置いていた財布の向きが、来客前と少し違っていたのだ。

嫌な予感がして中を確認すると、封筒に入れていた五万円が消えていた。

その日、家に来ていたのは学生時代からの友人三人だけだった。

私はすぐにグループ通話をかけ、できるだけ冷静に言った。

「財布から五万円がなくなってる。泥棒が入った可能性があるから、警察に届けるね」

すると、真っ先に慌てたのはAだった。

「え、警察? そこまでしなくてもよくない?」

その声は明らかに動揺していた。

しばらくして、Aは「心配だから見に行く」と言って、なぜか一人で戻ってきた。

玄関に入るなり、Aは私の制止も聞かず財布を手に取った。

その手にはハンドクリームがべったりついていて、財布の表面に白い跡が残った。

「あ! 財布触っちゃった。ごめんね」

Aはわざとらしく笑った。

「五万円くらいなら、私が貸すよ。だから警察はやめよう?」

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私は財布を取り返し、静かに首を振った。

「借りない。盗まれたお金を、友人から借りる理由はないから」

Aの顔色が変わった。

その時、玄関のチャイムが鳴った。

ピンポーン。

立っていたのは、近所の交番の警察官だった。

実は通話を切った直後、私はすでに相談していた。

さらに、部屋にはペット用の見守りカメラがあり、Aが私の財布を開ける場面も映っていた。

警察官が事情を聞き始めると、Aは最初こそ否定した。

けれど映像があると分かった途端、黙り込んだ。

五万円は、Aのバッグの内ポケットから見つかった。

友人だと思って家に招いた相手に裏切られたことは悲しかった。

けれど、泣き寝入りしなかった自分だけは、間違っていなかったと思う。

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