帰省した時の夕飯が、兄嫁だけ残り物の野菜炒めだった。俺「兄嫁さんの刺身と焼き魚と茶碗蒸しは?」母「ないよ」兄「野菜だけ食っとけw」俺「」→結果…
2026/06/25

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帰省したその日の夕飯は、どこか不自然な空気に包まれていた。

食卓には刺身、焼き魚、茶碗蒸しが並んでいたが、それらはすべて兄と両親の前だけに置かれていた。兄嫁の前には、皿一つ。中身は残り物の野菜炒めだけだった。

俺は思わず箸を止めた。

「兄嫁さんの刺身と焼き魚と茶碗蒸しは?」

母は悪びれもせずに言った。

「ないよ。ちょうど余り物がそれしかなくてね」

兄は笑いながら皿を指で軽く叩いた。

「野菜だけ食っとけw」

その瞬間、食卓の空気が凍りついた。

兄嫁は何も言わず、ただ静かに箸を置いた。その目には、諦めとも疲れともつかない色が浮かんでいた。

俺は耐えきれず立ち上がり、その場で食材の配分を確認した。冷蔵庫には十分すぎる量の刺身と魚が残っていた。

「これ、最初から分けるつもりなかったんだろ」

そう言うと、兄は鼻で笑ったが、俺はそのまま全員分の皿を並べ替えた。

「同じテーブルに座らせるなら、同じものを出せ」

その一言で場は静まり返った。

翌日、兄嫁は一度実家に戻ることになり、兄は初めて家族から強く注意を受けたという。

そして帰省の空気は、昨日までとはまるで別のものになっていた。

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