1991年5月、静岡県の総合病院で43歳の田中美智子さんが、簡単な手術を終えて回復中に突然姿を消した。退院まであと三日だった夜、翌朝病室に残されていたのは、財布も着替えも化粧品もすべてそのままの荷物だけだった。
病院は「自分で出ていったのでは」と説明したが、家族は信じられなかった。美智子さんが何も持たずに外出するはずがない。病院関係者も捜索に当たったが、廊下やトイレ、ロビーのどこにも手がかりはなかった。
八ヶ月後、病院の定期監査で異変が発覚する。美智子さんのカルテが何者かによって改ざんされていたのだ。調査が進む中、家族や警察が丹念に聞き込みを行い、防犯カメラや夜間の巡回記録も精査された。その結果、病院内の不正な行為と隠蔽が明らかになり、失踪事件の背景には想像を超えた真実が隠されていた。
平凡で温かい家庭を持つ美智子さんは、毎朝家族のために弁当を作り、夕食を用意していた。入院中も他の患者に挨拶を欠かさず、看護師と親しげに話す穏やかな女性だった。
しかし、信じていた病院で、誰も予想できない事態に巻き込まれることになる。
家族は途方に暮れながらも、警察と協力し、病院の関係者から情報を集め続けた。そして、ようやく見えてきた真実は、想像を絶する恐るべき内容だった。美智子さんが信頼していた場所で一体何が起きていたのか、全貌は今も多くの人々を驚かせている。