
元夫から「離婚したい」と言われた日のことは今でも覚えている。理由は曖昧で態度も軽く、まるで次の予定が決まっているような顔だった。私は手続きだけ淡々と済ませ、自分の生活を立て直すことを優先した。
離婚から三日後、共通の知人から「元旦那、再婚したよ。『顔、性格、家柄、最高の嫁!』って騒いでる」というメッセージが届いた。再婚が早すぎて逆に清々しく、私は「やっぱりね」と感じた。その後送られてきた写真を見て、私は大爆笑した。その“最高の嫁”は、私の高校時代の同級生で、かつて元夫に紹介したことがある人だった。しかも、彼女はSNSでいつもプロフィールを変えるタイプの人間だった。
爆笑した理由は、それだけではなかった。その写真の背景が元夫が「俺の持ち家」と自慢していたタワマンのリビングだったからだ。私は静かに引っ越した後、その部屋がどうなったかを知っていた。私は涙を拭きながら、知人に「最高のネタを見た」と短く返事を送った。
その日の夜、元夫から着信があり、焦った声で「部屋の鍵が使えないんだけど」と言ってきた。私は冷静に「交換したよ」と答えると、元夫は「なんで勝手に」と言ってきたが、私は「名義が私だから、管理会社にも届け出済み」と伝えた。沈黙の後、新妻が「え?」と言ったのが聞こえた。元夫は焦って言ったが、私は「その部屋、売却の決済も終わってる」と告げた。「あなたが『ローン完済お疲れ』って言った日に、もう話は動いてた」と続け、元夫と新妻の反応を楽しんだ。
最終的に元夫は「お前、今さら嫌がらせか?」と言ってきたが、私は「違うよ。離婚した日にあなたの人生から降りた」と答えた。新妻は「家柄が最高って言ったよね? でも実家、借金あるって本当?」と問い、元夫は言葉に詰まった。
彼はいつも都合のいい話を盛っていたが、今回はそのツケが回っただけだった。最後に私は「あなたが『最高の嫁』って言ってるうちは、まだ幸せだと思う。現実が来るのはこれからだよ」と言い、通話を切った。
三日後に再婚した人は、三日後に崩れるのが早いだけだ。