親戚の誕生会で、姑が勝手にケーキを捨て、「マズいケーキ作るな!」と私を責め立てた。もちろん、私はケーキなんて作っていないのに、姑は私を疑って一方的に文句を言ってきた。反論しようとしたが、言葉を飲み込んで「作ってませんが」と冷静に答えると、姑は驚いた表情を浮かべて「え?」(続)
2026/04/14

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私の名前は美香。パティシエとして働いている。夫の俊之とは三年前に結婚した。結婚してから知ったのだが、夫の実家は誰もが知る飲食グループを経営する名家だった。長男である俊之は将来の後継者。そんな家に嫁ぐことに不安を感じていた私に、夫は「何があっても僕が守る」と優しく言ってくれた。

しかし義母はまったく違った。片親で育った私を見下し、「あなたの子供が跡取りになることはない」と初対面で言い放ったのだ。それでも普段はあまり会わなかったため、嫌味を言われる程度で済んでいた。

ところがある日、義父のレストランの新メニューに私のケーキが採用された。義母の作品は落選し、それ以来嫌がらせは激しくなった。

ある年の六月、親族の誕生日会が高級ホテルで開かれることになり、義母は私に料理を任せた。当日、義母から突然電話が来た。

「あなたの料理、まずかったから全部捨てたわ。今すぐ作り直しなさい」

しかし私はその日、急な仕事で料理担当を別の人に代わってもらっていた。

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つまり、義母は私の料理だと思い込んで別の人の料理を捨ててしまったのだ。

私は急いで会場へ向かった。すると義母は私が料理を捨てた犯人だと騒ぎ立てていた。しかし私は電話の録音を公開し、さらに義父が私の職場にいたことを証言してくれた。

真実が明らかになると、親戚たちは一斉に義母を責めた。料理を作った本人である従姉妹も涙ながらに怒りをぶつける。

それでも義母は「あなたの料理だと思ったから捨てた」と開き直り、片親の私を侮辱した。その言葉に一族の空気は凍りついた。

すると夫の祖母が冷たく言った。
「片親が卑しいと言うの?私は離婚して子供を育てたのよ」

さらに本家当主である祖父が現れ、「料理を粗末にする者は一族に不要だ」と宣言した。

その場で義父は義母との離婚を決断。義母は家を追い出され、今は小さなアパートで働きながら暮らしているという。

一方私は義父の店でケーキが大人気となり、仕事も順調だった。

そして数か月後、私のお腹には新しい命が宿った。

これから生まれてくる子供と夫のために、この幸せを守りたい。そう思いながら、今日も私はお客様の笑顔のためにケーキを焼いている。

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