新幹線のグリーン車で席を離れたら戻った時に夫が消えていた→電話したらまさかの場所にいて一瞬本気で帰ろうと思った話
2026/04/02

広告

あの瞬間、本気でパニックになった。

夫と久しぶりの旅行で、ちょっと奮発してグリーン車を取った。

広いし静かだし、「やっぱり違うね」なんて言いながら、
かなりいい気分だった。

お昼過ぎて、私はトイレに立った。

「ちょっと行ってくるね」

それだけ。

ほんの数分のつもりだった。

でも戻ってきた瞬間、違和感があった。

……席が、空いてる。

「あれ?」

最初は軽く思った。

トイレかな?くらいに。

でも周りを見ても、どこにもいない。

荷物はあるのに、人だけいない。

その時点で、ちょっと嫌な感じがした。

私はすぐスマホを出して電話した。

「もしもし?」

出た。

でも声が変だった。

「え?どこ?」

「え、こっちが聞きたいんだけど」

完全に噛み合ってない。

「席いないよ?」

って言ったら、ちょっと間があってから、

「いや、ちょっとトイレ行ったらさ…」

「?」

「気づいたら、めっちゃ前の車両にいる」

……は?

広告

意味が分からなかった。

「え、どういうこと?」

「なんか、そのまま歩いてたら止まらなくて…」

いやいやいや。

「止まるでしょ普通」

正直、その時点でちょっとイラッとした。

しかも場所もよく分かってない。

「今どこなの?」

「分かんない、多分違う号車」

いや、それが一番ダメでしょ。

その瞬間、普通に思った。

「もういい、帰る」

本気で言った。

こんなスタートで旅行とか無理って思った。

向こうは焦ってた。

「ちょっと待って!戻るから!」

いや当たり前。

でもその“戻る”も信用できない。

数分がめちゃくちゃ長く感じた。

一人で座ってる時間が、やたら不安になる。

周りは普通に過ごしてるのに、
自分だけ置いていかれた感じ。

その時、また電話が来た。

「今、戻れそう!」

正直、その時やっとちょっと安心した。

で、数分後。

普通に戻ってきた。

「ごめん、ほんとごめん」

って言ってたけど、

私はしばらく無言だった。

さすがにちょっとキレてた。

でも顔見たら、だんだんどうでもよくなってきた。

結局そのあと、普通に旅行は楽しめた。

でも今でも思う。

あれ、普通に怖い。

ほんの数分で、人って消えるんだなって。

広告

AD
記事