「タイムズのカーシェア返却場所に、見知らぬ一般車が堂々と停まっていた。」
私は車を降りて、目の前の光景に唖然とした。看板には大きく「カーシェア専用」と書かれているのに、無視して停められている。しかも車止めまで置かれ、完全に返却スペースを塞がれている。
思わず車主に声をかけた。
「ここ、カーシェア専用ですよね?」
返ってきた答えは驚愕の一言。
「別に関係ないでしょ」
返却できず、焦りと苛立ちが込み上げる。時計を見ると、新幹線まで残り25分。時間は待ってくれない。
すぐに運営に電話し、状況を説明したが返答は冷たい。
「自分で移動させてください」
呆れるしかない対応に、私は怒りを抑えながらも決意した。
その場で、赤い緊急ボタンを押し、状況を淡々と説明する。
「カーシェア専用スペースが無断で使用され、返却ができません。移動を拒否しています。通行にも危険があります」
数分後、制服のスタッフと安全員が現れた。
周囲の視線も一気に私側に集まり、無法者の車主は焦り出す。
「え…ちょっと待って!」
スタッフが状況を整理し、正式に注意を伝えると、車主は渋々車を移動。
私は車を無事返却し、安堵の息をついた。
その瞬間、思った。
「揉める相手に言い返すより、ルールと安全の土俵に乗せる――これが最も効果的だ」
怒りと苛立ちも、この冷静な行動で一気に爽快感に変わった。
カーシェア返却の小さな戦いは、私の勝利で幕を閉じた。