1986年 北アルプスで失踪した登山客、十年後 山小屋の床下で判明した衝撃の真相
2026/05/27

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1986年8月、北アルプスへ向かった水野佳子さんは、夫・博さんとの二人旅を心から楽しみにしていた。四十二歳の彼女は、二十年もの結婚生活の大半を姑の介護に費やし、自分の人生を後回しにしてきた女性だった。ようやく夫婦で向き合える時間が来た――そう信じていた。

しかし山小屋に泊まった翌朝、佳子さんは登山道の途中で忽然と姿を消す。夫は「妻がトイレに行ったまま戻らない」と訴え、警察は滑落事故の可能性が高いと判断した。大規模な捜索が行われたものの、遺体も所持品も発見されず、事件は未解決のまま時の中へ沈んでいった。

だが十年後、老朽化した山小屋の解体工事中、床下から人骨と一冊の日記が見つかる。そこには、佳子さんが夫への不信と恐怖を綴った言葉が残されていた。

「もし、これが最後になったら、誰かこの日記を見つけて。夫を疑って」

失踪直前、彼女には高額な生命保険がかけられていた。さらに夫婦関係は冷え切り、佳子さんは離婚を考えていたという証言も浮上する。

事故として片づけられた十年前の山の悲劇。その床下に隠されていたのは、自由を願った一人の女性が最後に残した、あまりにも切実な告発だった。

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