平成6年 松江市旅館一家失踪事件…6年後リフォーム中に天井裏から発見された鞄の衝撃的な真実
2026/05/27

広告

平成六年十月、島根県松江市の細い路地に建つ大西旅館で、松本誠さん一家四人が一夜にして姿を消した。

四十七歳の誠さんと妻の和子さん、二十三歳の息子・健一さん、そして高校三年生の娘・美穂さん。旅館には食事の用意が残され、帳簿は開かれたまま。夫婦の靴も玄関に置かれていた。しかし、家族の姿だけが消えていた。

当初、警察は一家心中や家出の可能性を疑った。誠さんには弟との遺産問題、従業員への未払い給与、近隣店主との不和、金を貸したまま消えた知人など、複数の火種があったからだ。だが、争った痕跡はなく、決定的な証拠も見つからない。事件は未解決のまま、旅館だけが朽ちていった。

六年後、解体工事中の作業員が二階廊下の天井裏から黒い鞄を発見する。中には、一家四人の衣類、財布、身分証が丁寧に詰められていた。失踪ではない。誰かが、彼らの痕跡を意図的に隠したのだ。

再捜査で最初に疑われたのは従業員の佐藤恵子だった。だが天井裏に鞄を隠すには身長が足りず、疑いは晴れる。

そこで浮かび上がったのが、失踪後に財産を整理し、土地を売って暮らしを変えた弟・重野だった。

六年前、「家にいた」と語った彼の証言には、小さな矛盾が残されていた。そのわずかな綻びから、誰も疑わなかった身内の秘密が、静かに崩れ始めた。

広告

AD
記事