「どうせ最後は払ってくれるでしょ?」友達の善意を財布代わりにしていた人の末路
2026/06/14

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彼女とは共通の趣味で知り合った友人だった。

暇さえあれば、

「ご飯行こうよ!」

「新しいお店見つけた!」

と誘ってくる。

最初は楽しかった。

ところが会計になると、毎回同じだった。

財布を出す素振りだけして、

「あっ、今月ピンチだった」

「次は払うから!」

と言うのだ。

そして結局、私が払う。

一度や二度なら気にならない。

でもそれが何か月も続いた。

ある日なんて、

「あなた家お金持ちだし、このくらい平気でしょ?」

と笑いながら言われた。

正直、その時点でかなりモヤモヤしていた。

そんなある日、共通の友人たちを含めて食事会を開くことになった。

彼女はいつものように上機嫌だった。

席に着くなり、

「好きなの頼みなよ!」

と言う。

もちろん自分は一番安いメニュー。

どうせ最後は私が払うと思っているのだろう。

しかしその日、一緒にいた友人が妙に積極的だった。

高めの料理。

デザート。

ドリンク。

次々と注文していく。

彼女の表情が少しずつ曇り始めた。

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そして会計の時間になった。

店員が金額を読み上げる。

その瞬間、友人が笑顔で言った。

「じゃあ今日は全員きっちり割り勘ね。」

彼女の顔が固まった。

「えっ?」

「いつもみたいに……」

言いかけて止まる。

すると友人は静かに言った。

「いつもって何?」

「毎回同じ人に払わせるのが普通なの?」

彼女は慌てて言い訳を始めた。

「だって家がお金持ちだし……」

すると友人は即座に返した。

「家がお金持ちなのは本人の義務じゃないよ。」

「友達って助け合うものでしょ?」

「一人だけが得する関係じゃないよね。」

周囲は静まり返った。

誰も彼女をかばわなかった。

彼女は顔を真っ赤にしながら、自分の分の代金を支払った。

帰り道、私は友人にお礼を言った。

すると友人は笑って言った。

「善意を見せるのは優しさだけど、それを当然だと思われたら終わりだよ。」

その言葉は今でも忘れられない。

その後、彼女から食事の誘いはほとんど来なくなった。

たぶん、友達が欲しかったんじゃない。

ずっと都合のいい財布が欲しかっただけなのだろう。

でもその日、彼女は失った。

数千円よりもずっと価値のある、本当の友人を。

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