深夜2時、夫に叩き起こされ“絶対に後ろを見るな”と車に乗せられた→義母から届いた一通のLINEで全てが繋がった
2026/04/27

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夏の帰省だった。

義実家は静かで、
昼は賑やかなのに夜は妙に暗い。

でもその日は違った。

深夜2時。

肩を強く揺さぶられて起こされた。

目を開けた瞬間、
夫の顔が近かった。

異常だった。

青白い。

目が焦ってる。

「静かにしろ。今すぐ起きろ」

声が震えていた。

「え……どうしたの?」

そう言いかけた瞬間、

「声出すな」

即止められた。

ただ事じゃない。

そのまま無言で外へ。

靴もまともに履けないまま、
引っ張られるように車へ乗せられた。

エンジンがかかる。

ライトはつけない。

そのまま走り出す。

そして、低い声で言われた。

「絶対に後ろを見るな」

心臓が跳ねた。

意味が分からない。

でも、聞けない。

夫の手が震えてる。

ハンドルを握る力が異常だった。

私は前だけ見た。

でも、後ろが気になる。

“何かいる”気がする。

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そんな空気。

「……子どもたちは?」

やっと出た言葉。

「置いてきた」

一瞬、思考が止まった。

「は?」

でも夫は続けない。

ただ運転だけ。

その時、気づいた。

これはパニックじゃない。

“分かっててやってる逃げ方”。

しばらく走って、
コンビニの明かりが見えた。

やっと止まった。

そこで初めて、息をした。

「……何があったの?」

夫は少し黙って言った。

「……親父だ」

「え?」

「酒飲んで、暴れてた」

一瞬で現実に戻った。

あの異常な雰囲気。

全部繋がった。

「昔もあったんだ」

夫が言う。

「俺が子どもの頃」

「母さんも止められなくて」

だから逃げた。

今回も。

巻き込まないために。

その時、スマホが鳴った。

義母から。

メッセージ。

「戻ってこないで。今夜は絶対に」

私は画面を見て、理解した。

さっきの“後ろを見るな”。

あれは——

恐怖じゃない。

“見せたくなかっただけ”。

子どもにも、私にも。

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あの家の現実を。

私はゆっくり息を吐いた。

「……分かった」

夫の手に触れた。

震えてた。

さっきまで強引だった人の手じゃない。

ただの、守ろうとしてる人の手だった。

「戻らない」

それだけ言った。

その夜、初めて思った。

怖かったのは“何か”じゃない。

――家の中だった。

これって、

逃げて正解だったのか、
それとも向き合うべきだったのか。

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