母が53歳で突然他界した。
まだ現実を受け止められず、葬儀場で遺影を見つめていた時、スマホが鳴った。
姑だった。
「今から親戚の集まりだから早く帰ってきなさい。嫁なら手伝うのが当然でしょ」
私は涙声で「今日は母の葬儀です」と伝えた。
すると姑はため息をついた。
「もう亡くなった人より、生きてる家を優先しなさい」
その一言で、胸の奥が冷たくなった。
夫に事情を話すと、彼の顔色が変わった。
「今の、本当に母さんが言ったのか?」
泣きながら帰宅すると、姑は親戚の前で偉そうに座っていた。
その瞬間、夫が静かに言った。
「母さん、今日限りで同居も援助も終わりにする」
親戚たちも絶句。
姑は慌てて謝ったが、もう遅かった。
母を失った日に、姑は息子の信頼も、居場所も、全部失った。