「は? お釣り、なんか少なくない?」店員「7,200円です」俺が1万円を出すと返ってきたのは2,800円。強気で確認した俺だったが、レシートを見た瞬間まさかの事実に気づいて…
2026/06/11

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閉店間際のコンビニで、私は少し急いでいた。
仕事帰りで頭は疲れ切っており、早く帰って休みたいという気持ちしかなかった。

レジに商品を置くと、若い店員が淡々と告げた。

「7,200円になります」

私は財布から一万円札を取り出し、無言で差し出した。

店員はレジを打ち、すぐにお釣りをトレーに置く。

「2,800円のお返しになります」

その瞬間、なぜか私は眉をひそめた。

「は? なんか少なくね?」

店員の手が一瞬止まった。
後ろに並んでいた客も、ちらりとこちらを見る。

私は疲れのせいもあって、妙に強気だった。

「一万円出したんだけど?」

すると店員は慌てる様子もなく、レシートをこちらに向けた。

「はい。10,000円お預かりして、7,200円のお会計ですので、お釣りは2,800円でございます」

その言葉を聞いた瞬間、頭の中でやっと計算が追いついた。

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10,000円から7,200円を引けば、確かに2,800円。

完全に私の勘違いだった。

顔が一気に熱くなる。
さっきまでの強気な声が、自分でも恥ずかしくなるほど情けなく感じた。

「……すみません。完全にこっちの勘違いでした」

私が頭を下げると、店員は少しだけ笑って、

「大丈夫です。お疲れの時って、そういうことありますよ」

と言ってくれた。

その一言で、余計に恥ずかしくなった。

私はお釣りとレシートを受け取り、逃げるように店を出た。

外の冷たい空気に当たりながら、私は心の中で何度も反省した。

間違えたのは店員ではない。
計算できていなかったのは、自分だった。

それ以来、会計で違和感を覚えても、まずは一度落ち着いて計算するようになった。
あの日、レジ前で一番冷静だったのは、間違いなくあの若い店員だった。

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